『ザ・プレデター』レビュー
記事のアップが遅れましたが、映画『ザ・プレデター』のレビューです。
すでに映画鑑賞までの経緯、観た直後の感想はツイート済みです。
14:45から『ザ・プレデター』観るぞ!😄 pic.twitter.com/Sr9iHxDUfd
— Yukio Kyomoto (@Yukio13579) 2018年9月14日
『ザ・プレデター』終わった!\(^o^)/
アクション色がかなり強くて迫力ありました!😄
アクション映画好きなら楽しめるはず!
私は面白かった!
100点満点で95点かな!
(^-^)v— Yukio Kyomoto (@Yukio13579) 2018年9月14日
『ザ・プレデター』レビュー
いろいろな意味で今までのプレデター映画とはひと味もふた味も違いますね。
時速85キロくらいのスピードで、一気にストーリーが進んでいきます。
息をつくヒマがないくらいです。
アクション映画的な色彩が強く、スリラー的な要素は弱いと感じました。#ザ・プレデター— Yukio Kyomoto (@Yukio13579) 2018年9月14日
今までのプレデター映画よりも、登場人物がしっかりと描かれています。
登場人物がプレデターの単なる「おまけ」ではありません。
この点で、本作は「プレデター映画」というマイナージャンルから抜けて、メジャー「アクション映画」の仲間入りを狙った映画のような気がします。#ザ・プレデター— Yukio Kyomoto (@Yukio13579) 2018年9月14日
また、今までのプレデター映画とは違い、かなり独自の世界観、それも「より進んだ」世界観が展開されています。
この世界観を受け入れられれば、十分に楽しめる映画だと感じました。
ラストは次回作への含みを残したまま終わりましたが、次回作も楽しみです。
(まさかの展開ですが)#ザ・プレデター— Yukio Kyomoto (@Yukio13579) 2018年9月14日
全体として、シェーン・ブラック監督の本領発揮(アクションコメディを多く監督されている)といった感じでした。
プレデター世界が「ローマ時代」から「現代」へ、「SFスリラー」から「アクション映画」に飛躍した感じです。
「ブラック流プレデター」と言えるくらいの変化でした。#ザ・プレデター— Yukio Kyomoto (@Yukio13579) 2018年9月14日
『ザ・プレデター』
「プレデターシリーズ」をずっと見ている方には、ぜひおすすめします!
今までとはひと味違った味付けのプレデターを楽しめます。
「アクション映画」好きにもおすすめです!
怒濤の展開に満足できるでしょう。
週末に何を見ようか迷っている方にもおすすめです。#ザ・プレデター— Yukio Kyomoto (@Yukio13579) 2018年9月14日
以下ではもう少し詳細なレビューをお送り致します。
詳細なストーリーの説明は割愛しますが、以下ではネタバレを含みます。
映画を見られた後にお読みになることをおすすめします。

以下ではネタバレを含みます。映画鑑賞の後にお読み下さい!
よかった点
予告編を繰り返して見ていたので、おおよそのストーリー展開は把握していましたが、それでもかなり驚きの展開が用意されていました。
驚きポイント①プレデターと人間の意思疎通が可能になっている
シリーズ第1作『プレデター』の頃から人類とプレデターとの間では多少の意思疎通が可能でしたが、本作ではローリーがプレデターの言語を理解したり、プレデター同士の会話の内容が表示されたり、人間側が開発した翻訳機を使ってアルティメイト・プレデターが人間にメッセージを送ったりと、プレデターと人類との意思疎通が可能であるところが今までのプレデターシリーズと大きく違うところです。
意思疎通が難しいことによる神秘性などもプレデターの大きな魅力でしたが、人類が本気でプレデターの言語を理解しようとすれば、このような展開もありなのかなと思えます。
特にローリーがプレデターの言語を短期間で理解してしまうことに驚きましたが、自閉症ゆえの天才的な能力(サバン症候群の表れ?)として描かれているようでした。
驚きポイント②人類に味方するフジティブ・プレデターの存在
「フジティブ・プレデターはなぜ人類の味方をするのか?」
本作にはこの答えは出ていないようです。
「過去に人類に助けられたプレデターがその恩返しをするためだった?」
フジティブ・プレデターは人間のDNAを持っているということなので、父か母が人間だった可能性がありますね。
とすると、「親と同種族を守るためにプレデターキラーを地球に運んでいた」のかもしれません。
驚きポイント③キャラクターがきちんと描かれている
今までのプレデターシリーズではどちらかというと、人間側はプレデターの脇役的な色彩が強く、感情移入できるキャラクターはそれほどいなかったように思われます。
ところが本作では、クイン、ローリー、ケイシー、ルーニーズとかなり個性豊かで、かつルーニーズの自己犠牲をいとわないラストの散り際や、コイルとバスクリーの最後(お互いを銃で撃ち合う)など登場人物のラストに少し涙腺の緩むポイントがあります。
またクインとローリーとのやりとりにも胸がじんわりとするシーンがあり、今までのプレデターシリーズにはない良さがありました。
この点を評価するレビューも多くあるようです。
驚きポイント④アクションコメディ的な色彩が強い
シェーン・ブラック監督の『ナイス・ガイズ!』を観れば、どのような映画を作る監督なのかよく理解できます。
監督は「アクションは多めで本格的、コメディ的な要素が多い娯楽作品」がお好きなようです。
その意味で、本作はシェーン・ブラック監督の作風が色濃く現れた、今までのプレデターシリーズとはひと味違うアクションコメディ的なプレデター映画だと思われます。
個人的には本作のようなプレデターシリーズもありだと思います。
シリーズ第1作『プレデター』公開当時のようにプレデターが未知の存在ではなくなってしまっている以上、アクション重視かつ観ていて楽しいコメディ的な味付けが強くなるのは当然のことなのかなとも思えます。
逆に今更プレデターをあまり見せない演出は難しいのかもしれません。
驚きポイント⑤プレデターキラー…!
アルティメイト・プレデターを倒し、クインは軍に復帰、ローリーはプレデター研究所で働いているようです。
その研究所のシーンで、フジティブ・プレデターが人類のために用意した「プレデターキラー」なる人間が着用するバトルスーツが出てきます。
このプレデターキラーについて、批判的なコメントが多いようです。
シェーン・ブラック監督は『アイアンマン3』の監督をされていることから、アイアンマンスーツのアイデアを流用しているのかもしれません。
個人的にはやや唐突な展開だったので「えっ?」といった感じでした。
(一瞬意識が遠のきました…)
続編ではクインがバトルスーツを着て、プレデターと戦うといった展開になりそうですね。
完全に従来のプレデターシリーズから離れて、シェーン・ブラック監督オリジナルシリーズになりそうな予感がします。
アイアンマンシリーズとのコラボも大いにありそうですね。
次回作にトニー・スタークが出てきたりして…
このような展開には批判が多いようですが、続編が作られるかどうかは、本作の興行収入がどのくらいまで伸びるかにかかっているので、動向を見守りたいところです。
悪かった点
①予告編に、映画に登場しないシーンが多々あり
本作は公開まですんなりと進んだ映画ではありませんでした。
脚本が流出したり、戦車に乗った人間側に協力するプレデターの写真が公開されたり、テスト公開でコメディだと批判されたり、再撮影を行ったり、映画の上映時間が長すぎるので短く編集し直したり、性犯罪者が出演しているとの通報があり該当俳優の登場シーンがカットされたり、と様々な紆余曲折を経て映画の公開に至っています。
そのため、当初公開されていた予告編に本編には登場しないシーンが多々あります。
①クイン達ルーニーズがジープや装甲車で移動するシーンはない。
②クイン達が昼間、装甲車でプレデターと戦っているシーンはない。ネブラスカ・ウィリアムズが装甲車上で機関銃を発射しているシーンなど。
③ローリーが呼び寄せたとされる宇宙船の墜落シーンも当初公開されていた予告編の映像とは異なる。
④事前に公開されていた写真で本編に登場しないシーンが多々ある。
②プレデタードッグは見せ場がなさ過ぎ?
プレデタードッグは、やや見せ場がなさ過ぎるような気がしました。
アルティメイト・プレデターが狩りのために地球に連れてきたはずですが、アルティメイト・プレデターとプレデタードッグの指示や命令などに関係が一切描かれておらず、いきなり登場してあっけなくいなくなる感じです。
個人的にはやや消化不良のような感じがしました。
プレデタードッグ2号は本作で死んでいなかったとして、次回作に登場するかもしれませんね。
③ケイシー強すぎじゃない?
進化生物学者のケイシーがルーニーズ(もと特殊部隊員)顔負けの活躍をする点について、キャラクター設定がぶれていると批判するコメントが散見されます。
確かに、ケイシーは拳銃やアサルトライフルを使っての戦闘に慣れているようですので、一見すると学者というキャラクターとは相容れないようにも思えますが、宇宙人の存在を子供の頃から信じていたという設定ですので、自発的に銃器の訓練を行っていたとも考えられます。
ケイシーのキャラクターについては、オリビア・マンさんの意見を採り上げながら、映画を撮影しながら作りあげられていったようです。
男顔負けの活躍をするケイシーを気に入る方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ごくごく簡単なQ&A
なぜフジティブ・プレデター(逃亡者プレデター)と呼ばれるのか?
人類にプレデターキラーという装置を届けるために故郷から逃亡してきたから。
なぜアサシン・プレデター(暗殺者プレデター)と呼ばれるのか?
裏切り者(フジティブ・プレデター)を始末するために派遣された暗殺者だから。
まとめ
本作の評価は真っ二つに分かれておりますが、個人的にはテンポの速いアクション映画として楽しめました。
事前にシェーン・ブラック監督の『ナイスガイズ!』を観て作風を知っていたからかもしれません。
その意味では、シェーン・ブラック監督が第1作目に俳優として登場している(特殊部隊員ホーキンス役)ということで、第1作目のようなSFスリラーを期待して鑑賞した方は、肩すかしを食らったような気になるのでしょうね。
またフジティブ・プレデターがアルティメイト・プレデターにあっさりと殺されてしまう点も、もう少し善戦して欲しかったような気もします。(>_<)
個人的にはフジティブ・プレデターのアーマーが近未来的で格好良く、歴代プレデターの中ではかなり好きな方に入ります。
ストーリー展開がはやすぎて見落とした所が多そうなので、時間があれば再度映画館に観に行きたいと考えております。
肩の力を抜いて、展開の早いアクション映画のつもりで鑑賞すれば、ガッカリすることは少ないはずです。
皆様はどのような感想をお持ちになりましたでしょうか?
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