『万能鑑定士Q-モナリザの瞳-』レビューと感想:ネタバレあり

映画

「私の瞳に字が見えるって、本当?」 by モナリザ

『万能鑑定士Q-モナリザの瞳-』の感想とレビューをお送り致します


たまたまAmazon プライム ビデオで予告編を見たところ面白そうだったので、視聴してみました。簡単なあらすじや感想をまとめています。

なお補足①で、YouTubeで視聴できる15分弱のショートムービーをご紹介しております。
映画の雰囲気を知りたい方は先にそちらをご覧下さい。
とても良いできです。

映画レビューのまとめ
映画のレビュー記事のまとめページです。

作品の紹介

原作:シリーズ第9巻『万能鑑定士Qの事件簿IX』松岡圭祐著
制作:映画「万能鑑定士Q」製作委員会
監督:佐藤信介
脚本:宇田学
配給:東宝
公開:2014年5月31日

出演者

凜田莉子:綾瀬はるか
小笠原悠斗:松坂桃李
流泉寺美沙:初音映莉子
リシャール・ブレ:ピエール・ドゥラドンシヤン

あらすじ

街で「万能鑑定士Q」という鑑定専門店をいとなむ凜田莉子は、窃盗事件の摘発に役立ったことをきっかけにその鑑識眼をかわれ、『モナリザ』が来日する際のルーブル美術館の臨時学芸員に採用されることになります。ところが、莉子は採用が決まる少し前から体調に異変を感じ、やがて美術品の鑑識ができなくなってしまいました。一方でルーブルからは『モナリザ』が来日し、背後では美術品にからんだ不穏な動きが始まっていました。はたして莉子、小笠原悠斗は来日した『モナリザ』を守りきることができるのでしょうか?

どんな方におすすめですか?

独断と偏見で本作をおすすめできる方を列挙してみます。

  • 『モナリザ』が好きな方
  • 原作ファンの方
  • 綾瀬はるかファンの方
  • 松坂桃李ファンの方
  • 軽めのミステリーが好きな方

感想

ミステリーとしての面白さ、完成度について(ネタバレあり)

予告編も面白く、映画序盤では映画の設定に引き込まれました。

初対面の相手の持ち物や写真などから真相を見抜く鋭い推理力は、さながらシャーロック・ホームズのようで、とても楽しめました。

莉子はルーブル美術館臨時学芸員としての適正があるのか試験を受けるように要請され、ルーブル美術館で複数のモナリザの中から本物を見抜くことができるか試されます。
推理小説ではおきまりのパターンが使われていたので、私も本物のモナリザを即座に見抜くことができました。

莉子たちは日本に戻り、試験に受かった流泉寺美沙とともに、臨時学芸員としての特訓を受け始めます。

特訓の内容は、二人で「協力」して10枚の絵画の中から1枚の本物を選び出すというものでした。

具体的には、まずAが贋作だと思うものを2枚選び、Bがそのうち1枚を選んで候補から外します。選ばれなかった1枚は再び候補に戻します。続けてBが9枚のうちから贋作だと思う2枚を選び、Aが1枚を候補から外すという方法を繰り返します。最後の二枚になったら、順番であるBが本物だと思う方を選び、正誤を確かめるのです。(注1)

やや不思議な特訓ですが、後半になるとこの選択方法が採用された意味が明らかになります。
この意味を見抜いたのが莉子に密着取材を敢行していた雑誌記者小笠原悠斗で、そこには恐るべき陰謀が隠されていたのでした。

物語終盤では犯人グループが『モナリザ』を盗みだそうとし、それを阻止しようとする莉子、悠斗たちとの戦いとなります。

ラストシーンでは再び10枚のモナリザから本物を選ぶという設定となり、感動的なシーンなのですが、この作品では終始10枚から1枚を選ぶという行為が繰り返されていました。(注2)

キャストや舞台について

主人公の凜田莉子を綾瀬はるかさん、小笠原 悠斗を松坂桃李さんが演じています。
綾瀬はるかファンとしては、凜田莉子がとても面白いキャラクターだったので、これからも続編を映画化してほしいと感じました。やや天然な莉子は『メンタリスト』のパトリック・ジェーンを思いおこさせます。個人的には大好きなキャラクターです。

莉子が試験を受けるルーブル美術館での映像も大変素晴らしく、海外映画のロケとしては『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年)以来だったそうで、とても豪華な舞台設定だったと感じました。

莉子と悠斗が歩くパリの町並みなどもとても美しく見栄えがあります。

原作ファン、お二人のファンには強くおすすめできる映画です。

Louvre Museum Wikimedia Commons.jpg
By Benh LIEU SONG投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

おすすめですか?

ミステリー好きなら観て損はないでしょう。
10枚の絵画から1枚の本物を選び出す方法をトランプなどに応用して、みんなで楽しむのも良いでしょう。

補足①で、YouTubeで視聴できる15分弱のショートームービーを紹介しております。
先にこちらをご覧になって、ドラマの雰囲気を確認してから映画を視聴するのもいいかもしれませんね。
予め申し上げておきますと…ショートムービーを観ると、映画も観たくなると思います。

補足①YouTubeでショートムービーが視聴できます

YouTubeで『【公式】mini 万能鑑定士Q 主演:綾瀬はるか *映画『万能鑑定士Q−モナ・リザの瞳−』スピンオフ』という15分弱のショートムービーが視聴できます。

凜田莉子がお店「万能鑑定士Q」を開いた直後を描いているものです。
興味をお持ちの方はぜひご覧下さい。
小説にはないオリジナルドラマだそうです。

なお凜田莉子が着ている服は映画と同じですが、お店の場所が映画とは違っています。
映画では入り口が道路に面した建物の1階ですが、ショートムービーでは建物の内側に入り口があります。

ショートムービーの出来はとてもよかったです。
映画のご視聴の前に、もしくは後にぜひご覧下さい。

【公式】mini 万能鑑定士Q 主演:綾瀬はるか *映画『万能鑑定士Q−モナ・リザの瞳−』スピンオフ

補足②:『万能鑑定士Q-モナリザの瞳-』を無料で観る方法

私はAmazon プライム ビデオで追加料金なしで視聴しました。
Amazon プライム 会員の方は、この機会にぜひご視聴下さい。

Amazon プライム 会員でない方は、この機会に1ヶ月の無料会員登録を検討してみてはいかがでしょうか。

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注1:二人で協力しながら1枚の本物を見抜くという訓練方法は、かなり不自然です。
まず、学芸員は、それぞれが自分の力だけで真偽を見抜けるように、個々の能力を向上させるべきです。
次に、「本物かどうかを直感的に判断する」のではなく、「消去法で本物を選び出す」というのも極めて不自然です。
なぜなら、そもそも選択肢の中に本物がなければ消去法は成立しませんし、選択肢の中に本物があるのかどうか見抜けるのであれば、消去法を使う必要がないからです。

注2:ストーリー上もう1点だけ不自然に感じられる点を付け加えると、流泉寺美沙の動機(偽物の『モナリザ』を本物にすり替えて日本で展示する)にもかなり疑問が残ります。
犯人グループは本物の『モナリザ』を偽物とすり替えて盗もうとしていたわけですが、流泉寺美沙には偽物の『モナリザ』を本物とすり替えると思い込ませていたという設定なのです。
常識的に考えて、本物のモナリザを持っている人間がこんな面倒なことをしてまで、本物を展示しようとするでしょうか?
ルーブル美術館に寄贈するか、自分で持っておくか、売ってお金にかえるはずです。

注3:莉子が本物を選べなくなった理由は、特訓と称して常に「偽物を選ぶ」訓練をさせられたからです。これによって「本物を選ぶ」ことよりも「偽物を選ぶ」ことに脳が慣れてしまい、その結果、本物が選べなくなってしまったのでした。莉子の鑑識眼を破壊する恐るべきマイナス学習ですね。フランス語が話せず、泊まり込みで、かつ莉子以外の全ての関係者がグルだという特異な環境だったからこそ、この企みに気づけなかったのでしょう(カルトが洗脳に利用するパターンと同じ)。経済学でもよくとりあげられる、複数の商品を提示して、その中のどれを選ぶかに注意を集中させ、他の選択肢を見えなくする方法と同じでしょうか。聡明な莉子ですら完全に騙されてしまうのですから、私たちも「そもそもなぜその訓練方法を採用するのか」といった「舞台設定への注意」を怠るべきではありませんね。



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